リトマス試験紙としての「JK社長」
そんな「椎木里佳さん」について、周囲のビジネスパーソンと話すと、実にさまざまな反応が返ってきます。ある30代男性は、「JK(女子高生)ってだけで注目されているだけでは」と、ひとこと。「アプリ制作なんて、今や誰でもできる」時代だからこそ、女子高生というブランドや、外見のかわいらしさ(込み)で注目される椎木さんを批判する意見も、あるのかもしれません。
一方で、「賢そうだし、野望があっていいと思う。若さで注目されるのは当たり前、外見は持って生まれたものだから、そこを批判するのはおかしい」という意見もありました(こちらも男性)。女性の中にも、彼女を批判する人と、そうでない人がいます。
「女子高生社長」を見てどう思うか。その反応は、ビジネスパーソンとしてのリトマス試験紙のようなものではないでしょうか。彼女をバッシングしがちな人たちは、明言こそしないものの、「今の仕事に不満がある」タイプが目立つ気がしました。現状に満足していないと、前向きなパワーで突き進む若者を見て、妬んでしまうのかもしれません。対して、今が充実している人は、若さにあふれる彼女を『応援する余裕』があるのかもしれません。
個人的には、椎木里佳さんのようなエネルギーに満ちた若者を「あたたかく見守ろう」と、「アラサーの余裕」を見せたい自分にも、気づいてしまったのですが・・・まだまだ、若者には負けないぞ。(北条かや)