俺の仕事もロボットに代替されるやん... それでも「大歓迎」な人々の論理

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   道を無人運転のタクシーやバスが行き交い、飲食店のウエイターやコンビニのレジ、さらには家で家事を請け負うのもロボットと、町中に「自動」「人工知能(AI)」があふれている――

   こんなSF(サイエンス・フィクション)のような世界が、遠からぬ未来にノンフィクションとなるかもしれない。「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能」という研究結果が、このほど公表された。

駅務員、警備員、データ入力係も代替可能?

自動化される?
自動化される?

   野村総合研究所は、英オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授とカール・ベネディクト・フレイ博士との共同研究で、日本国内の601の職業について、それぞれ人工知能やロボットなどで代替される確率を試算した(2015年12月2日公表)。

   それによると、日本の労働人口の約49%が、技術的には代替できるようになる可能性が高いと推計された。

   「代替可能性の高い職種」として、医療事務員や駅務員、警備員、建設作業員、データ入力係、タクシー・電車・バスの運転者(士)、レジ係などの「必ずしも特別の知識・スキルが求められない職業に加え、データの分析や秩序的・体系的操作が求められる職業」が挙がった。

   「代替可能性が低い職業」には、映画監督、コピーライター、医師、助産師、美容師、研究者、ミュージシャンなど、「芸術、歴史学・考古学、哲学・神学など抽象的な概念を整理・創出するための知識が要求される職業、他者との協調や、他者の理解、説得、ネゴシエーション、サービス志向性が求められる職業」が、それぞれ100種例示されている。

「仕事しなくていいなんてテンション上がるぞ!」

   この試算に対し、ツイッターなどでは様々な反応が寄せられている。

「以前から言われていることとはいえ、怖い数値だよね。仕事を奪われた人間が機械を襲撃する光景があと少しで日本で見られるのか」
「ある意味機械の反乱に見えるわ。俺の仕事も代替されるやん」

など、「人の仕事がなくなってしまう」と危惧する声が上がる一方、

「なんで仕事がなくなるのが怖いのか? 仕事しなくてよくなる時代がもう目の前にあると思うとテンション上がるぞ俺は!」
「機械化で人間が職を失うっていう社畜発想が恐ろしい。仕事は機械に任せて人間様は遊んでるのが理想だろうよ」
「『仕事を奪われる』と考えるよりも、ゆとりを持って『仕事を負担させる』と思えばいいね」

と、機械が仕事を請け負う未来を歓迎する声も。

   また、

「新幹線などは既に実質自動運転しているんだけど何かあった時のために人が運転席に座っている。機械にはイレギュラーな事への対応が難しい」
「人工知能・ロボットをメンテナンスするのは誰か?最近の機械は自己診断機能で故障箇所は見つけやすいが、直すのは人間だよ?」

など、機械が仕事を代替しても、人にしかできない仕事がある、と考える人も多い。

介護の自動化・省力化を求める声も

「地方の中小企業には技術やコスト面でハードルが高い。顧客からの細かい要望に応えてると品種が増えて切り替えが多発。機械に出来る?」

と、中小企業は機械化が難しいという指摘が上がる一方で、

「中小は経営的に機械化出来ないと言うけど、大企業が単純労働を機械化して下請けに仕事ださなくなれば一緒なのよね・・・」

とそれを否定するような意見も投稿された。

   そのほか、

「人がやりたがらない仕事こそ機械化して欲しい。人から雇用を奪う機械化は悪と言ってもいい」
「介護の自動化・省力化を再優先にやってほしいよ...需要が増える一方なんだし」

と、「こんな仕事は機械に任せるべき」という提案も。

「ここまで来るとロボット革命って感じですね。いろんなタイプのロボットが街中にあふれていて、人気の型番とか出そう」
「代替可能性が低い職業に『映画監督』が入ってるけど、人工知能と機械が作った映画を見てみたいと思うのは自分だけだろうか」

   など、機械が活躍する未来にワクワクしているような書き込みもみられた。(MM)

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