社員を救う「ヤキトリ上司」 ダメにする「アホウ鳥上司」

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逆に「あほう鳥上司」がやる気を下げる

   メンタルヘルスの時代、職場のリーダーに求められているのが「傾聴力」です。

   しかし、「くび、う杖、腕(で)を組み、時()計を見る、ズムを刻む(貧乏ゆする等)」をするリーダーに相談するのは躊躇しますね。私は部下のやる気を下げてしまうこうした態度をとる上司を「あほう鳥(とり)上司」と呼んでいます。

   じゃあ、形だけ「あほう鳥上司」から「ヤキトリ上司」になれば職場のメンタルヘルスに良いのか?ということになります。

   これだけではだめなのです。実際の居酒屋のヤキトリには、「串」がありますね。ヤキトリ上司の「串」は「志」です。何のために働くかという「ミッション」が1本貫いていないとだめなのです。

   似ているリーダーシップに「サーバント・リーダーシップ」があります。アメリカのグリーンリークが1970年に提唱した「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」という。

   「サーバント・リーダーシップ」も「ヤキトリ上司」も、これからのストレスチェック時代には、不可欠なリーダーシップになるような気がします。(佐藤隆)

佐藤隆(さとう・たかし)
現在、「総合心理教育研究所」主宰。グロービス経営大学院教授。カナダストレス研究所研究員。臨床心理学や精神保健学などを専攻。これまでに、東海大学短期大学部の学科長などを務め、学術活動だけでなく、多数の企業の管理職向け研修にも携わる。著書に『ストレスと上手につき合う法』『職場のメンタルヘルス実践ガイド』など多数。
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