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部下は上司の背を見て育つ

   Jさんは、このペーパーを経営者、管理者向けに解釈しなおし、自ら社長に話したという「人を育てる」ポイントを書き記した以下のメモ書きを見せて、私に説明してくれました。

   1:部下を正しく「育てる」ためには、何事も言葉でハッキリ伝えること。理由も明確にせず、ただ怒ったり口もきかずに処罰だけしたりするのは、ダメ管理者、ダメ経営者。上手な言葉の使い方は「褒める」を積極的に活用すること。実際の事例を持ってより具体的に褒めることで、人は正しく育つもの。さらに、言葉だけでは限界があるので、「2」以下に記す「見て学ぶ」「体験して学ぶ」ことと併せて適切な言葉で説明することで、部下はより正しい理解が進み大きく育つことになる。

   2:「人を育てる」上において、「見て学ばされる」ことは大変有効である。経営者、管理者はまず手本を示すこと。見せることに勝る教育はない。また、『部下は上司の背を見て育つ』の格言通り、経営者や上司がだらけていれば部下もだらける。経営者、管理者は常に下から見られ、注目される存在であるとの意識をもって、襟を正した行動をして欲しい。

   3:仕事における多少の冒険は常に必要。部下からの発案や、提案をその場で言葉だけでつぶしてはならない。まずはやらせてみること。やらせてみて、失敗から学ばせることも多いにある。部下の挑戦を見守りつつ、危なくなったら注意する、方向転換させる、ストップさせる、それが経営者、管理者の役割。部下の失敗を恐れて、部下に任せられず自分でばかりやることを繰り返していては、部下も組織も育たない。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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