若手・女性社員でなくても寄り付く企業は何が違った?
実はこのイベント、若手・女性社員が主体ではない、学生にとってわかりにくい企業でも学生がそこそこ(あるいは相当)集まっている企業がありました。
たとえば、竹内電機(産業電機機械メーカー、本社・尼崎)。こちらは男性社員2人がサンタ帽をかぶって学生を集めていました。クリスマスイブ前日だから、ということもありますが、そこまでやっている企業はほとんどないため目立っていました。
有馬温泉旅館の御所坊グループは、他に参加したホテル・旅館の中では比較的学生を集めていました。ブースにいる男性は、和服。こちらも異彩を放っていました。
企業にとっての採用活動は、学生との関係が、「説明会参加まではお客様、内定・入社後は部下の社員、選考中はその中間、選考不通過後はまたお客様」という不思議なつながりになります。
お客様扱いをしすぎてもダメですし、と言って、部下に接するような気持でいると、それもまた敬遠されます。
ただ、少なくとも、説明会までは、お客様扱いか、それに近い感覚で接しないと、なかなか学生が集まらないのではないでしょうか。
同じ中小・無名企業でも、学生の集まり方の差を見てそんなことを考えました。(石渡嶺司)