採用に強い企業はココが違う 知名度低くても「勝てる」工夫とは

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若手・女性社員でなくても寄り付く企業は何が違った?

   実はこのイベント、若手・女性社員が主体ではない、学生にとってわかりにくい企業でも学生がそこそこ(あるいは相当)集まっている企業がありました。

   たとえば、竹内電機(産業電機機械メーカー、本社・尼崎)。こちらは男性社員2人がサンタ帽をかぶって学生を集めていました。クリスマスイブ前日だから、ということもありますが、そこまでやっている企業はほとんどないため目立っていました。

   有馬温泉旅館の御所坊グループは、他に参加したホテル・旅館の中では比較的学生を集めていました。ブースにいる男性は、和服。こちらも異彩を放っていました。

   企業にとっての採用活動は、学生との関係が、「説明会参加まではお客様、内定・入社後は部下の社員、選考中はその中間、選考不通過後はまたお客様」という不思議なつながりになります。

   お客様扱いをしすぎてもダメですし、と言って、部下に接するような気持でいると、それもまた敬遠されます。

   ただ、少なくとも、説明会までは、お客様扱いか、それに近い感覚で接しないと、なかなか学生が集まらないのではないでしょうか。

   同じ中小・無名企業でも、学生の集まり方の差を見てそんなことを考えました。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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