採用に強い企業はココが違う 知名度低くても「勝てる」工夫とは

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わかりにくい企業であっても、学生が集まっているところ

   ま、こちらは、4年生・既卒者が中心のイベント。とは言え、12月の「就活ソニック」でも、事情はほぼ同じ。

   12時時点(開場は11時)で学生ゼロ・86社、1人・68社、2人・30社、3人・21社、4人・5社、5人・3社、6人以上・3社。

   4人以上集めている企業は、

・日用雑貨などがそれなりに有名...サラヤ
・企業名または親会社が有名...福井村田製作所、富士通システムズ・ウエスト
・扱っている商品・サービスが分からなくても、商品・サービスそのものが分かりやすい...羽衣マネキン、田代珈琲、コポ(靴下)、レック(結婚式場運営)、白ハト食品工業など

など、そもそも有利な状況にあったと言えます。

   が、学生にとってわかりやすい企業がすべて有利だったか、と言えばそうではありません。

   わかりにくい企業であっても、学生が集まっているところはありました。

   繊維機器・不織布などのメーカー、金井重要工業も、そうした企業の一社。社長室長の金井宏輔さんがテンポよく説明して学生を集めていました。

   実はこのイベント、通常のような学生が座れるスペースはなく、学生・企業双方が立って話すスタンディング方式でした。

   しかし、金井さん、めげません。

「今日のようなブースの形式だと、学生も聞くのが負担。だから、説明を短く10分くらいで切り上げて、次々に呼び込むようにしないと」

   金井さんとアシスタントの女性社員ともに20代、ということもあって学生は次々と金井重要工業のブースに入っていきました。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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