年末年始に襲ってくる「結婚しろ」圧力 「親族の何気ない一言」から身を守る方法

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   あけましておめでとうございます。お正月を、実家で過ごしている独身男女の方々、故郷の地で、親や親戚、友人たちから「まだ結婚しないの?」と言われていませんか。

   ある調査では、独身男女の4人に1人が、実家で「結婚圧力」を感じた経験があるそうです。あまりにプレッシャーをかけられると、「放っておいて~!」という気持ちになるのも事実。今回は、筆者が取材した、働く独身女性たちの声を紹介します。

年末年始に「結婚を意識」独身男女の26.1%

実家で待っているアノ質問
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   マイナビ(本社・東京)が運営する「マイナビ婚活」が、22~39歳の未婚の男女383人にウェブアンケートを行ったところ、「年末年始に結婚を意識したことがある」人は26.1%、実際に「親や親戚からプレッシャーをかけられたことがある」人は25.7%と、4人に1人が、実家で『親族からの結婚圧力』を受けた経験があるそうです(2015年12月17日公表)。

   これを「多い」とみるか「少ない」とみるかは、人それぞれでしょうが、「年末年始に結婚を意識した瞬間」のトップは、「親や親戚から結婚の話をされたとき」(19.1%)。やはり、親の言動は、結婚願望に影響を与えやすいようです。2位以下は、「親しい友人と再会したとき」(11.5%)、「既婚者から年賀状をもらったとき」(8.6%)、「同窓会に出席したとき」(5.7%)などでした。

   「年末年始に結婚を意識した瞬間がある」と回答した人たちからは、「『誰か紹介してやってくれ』と、親が親戚などに言う」(39歳男性)とか、「『この先ひとりで暮らしていくのか』と聞かれた」(31歳女性)、はたまた、「『あら、まだ結婚していないの?いくつになったの?』という親戚の無神経な発言にプレッシャーを感じる」(31歳女性)などの声が聞かれたそうです。結婚している友人と「育児や家族の話題になると羨ましく思う」(38歳女性)とのコメントもありました。

   都会で働いている時とは異なり、実家では「結婚」や「子供」など、ライフイベントの話になりやすいのでしょう。むしろ、「結婚や家族のことくらいしか共通の話題がない」という方があっているかもしれません。

「父親の言葉って、重いよね」

   今(2016)年1月末、筆者は、独身女性について書いた本(『本当は結婚したくないのだ症候群』青春出版社)を出すのですが、そこで取材した独身女性たちからも、「親からの圧力」はよく挙がっていました。「父の誕生祝いの時、『そろそろ孫の顔を』」を言われた」という女性は、「父親からの言葉って、母親より重いよね」と、ポツリ。

   別の女性は、母親が、「結婚相手は身長が高い男子がいいわよ、その方がヒールも履けるし、ウェディングドレスも決まる」と言うそうです。もちろん、「圧力は全くない」という人も多かったのですが、「親や友人からの、何気ないひとことを気にしてしまう」という女性は目立ちました。

   そんなとき、独身はどう対応すればいいのか。ややふざけた提案なのですが、「まだ結婚しないの?」と言われたら、「実は、もう結婚しました!・・・ウッソー!」と、おどけて返すのはいかがでしょうか。「シーン・・・」となったあと、絶妙な笑いが起きるかもしれません。責任は取れませんが、場の雰囲気が『なごむ』可能性は大きいと思います。私も、試してみようかな・・・。(北条かや)

北条かや(ほうじょう・かや)

1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。著書に『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』。ウェブ媒体等にコラム、ニュース記事を多数、執筆。TOKYO MX「モーニングCROSS」、NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」(2015年1月放送)などへ出演。
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