「個人の主観的認知」により生じるものは
問:「不正のトライアングル」の3要素のうち、「個人の主観的認知」により生じるのはどれか。
1:プレッシャー・不満(の抱え込み)
2:機会(の認識)
3:正当化
正解は・・・「1、2、3」すべて、である。ということは、不正対策とアドラー心理学とは関係が深そうだ。
まず「プレッシャー・不満」という要素が、主観的認知により生じるというのはわかりやすいだろう。プレッシャーに強い人と弱い人がいるのは、プレッシャーの受け止め方が人それぞれ違うからである。また、会社における処遇(昇給、昇進など)への満足・不満足も、本人の主観的なとらえ方次第である。
「機会」は、チェックの甘さや役割・権限の集中など、内部統制の不備によって生じる。そのため、機会の存在自体は「客観事実」といえるだろう。しかし、不正を犯そうとする者がその存在に気づかなければ、不正のトライアングルは作られない。