融通が利かない学生は「ゼミ、部活推し」
一方、学生はこうした融通が就活中もなかなか利きません。もちろん、社会経験が少ない、という事情もありますが、融通の利かない学生は10年前より今の方が多いのではないでしょうか。
融通が利かない学生の特徴は「ともかく最初の約束を押し通す」点にあります。
ゼミがあれば、ゼミを最優先。講義があれば、講義を最優先。部活があれば部活を、アルバイトがあればアルバイトを、それぞれ最優先します。
最初の約束を守ろうとするのは、いいことです。それに大学生であれば大学の勉強が最優先です。
しかし、次のケースはどうでしょうか。
●ゼミ
学生A「ゼミ論文の中間発表日。ゼミ教員だけでなく、他のゼミ教員やOBも来て、色々とツッコまれるのが恒例」
学生B「ゼミ合宿の打ち合わせ日。買い出し係などを決める」
●部活
学生A「大会前の全体練習最終日。練習試合をして連携などを確認する」
学生B「通常練習の日でランニングなどをするだけ」
●アルバイト
学生A「年に2回のセールの日。アルバイトが一番出てくる日で、本部からも応援の社員が来るほど忙しい」
学生B「通常のシフト日。シフトの代替要員を探そうと思えば探せる」
いかがでしょうか。それぞれ、学生Aは、就活よりも本来の予定を優先した方が良さそうです。一方、学生Bは、就活に比べて優先しなければならないかどうか、疑問の出るところです。