パリがすごいことになっていた
先日、欧州に長期出張している、同世代の友人が一時帰国したので、お茶をしました。やはりテロの影響は大きかったといいます。
「夜中、仕事から帰ってきたら、パリがすごいことになっていた」「会社からは『自宅から出ないように』と言われたし、帰国前に国境が封鎖され、一時はどうなるかと思った」。彼女がいたのはフランスではありませんが、これまで警備が万全だと思われていたパリだけに、衝撃も大きかったとか。
「自分の滞在国でも検閲が増えるのかな」と感じ、様々な国籍の人が入り「乱」れる欧州の今後について、思いを巡らせたそうです。日本人女性である彼女もまた、欧州では「マイノリティ」。文化の多様性とどう向き合うのか、もやもやしながらも、自分のキャリアをしっかり考えているようでした。
キャリア女性たちが選んだ、今年の漢字「乱」。社会が大きく変わろうとしていることを不安に感じつつ、目の前のキャリアと地道に向き合っていこう――そんな心象が伺えるような「乱」でした。(北条かや)