解答のない新しい問題を解く能力が必要とされる
過去、私たちは「能力のある人」を評価する方法として、一流大学卒業者やTOEFLの点数、さらには資格を基に「あの人ってすごいね」と考えてきました。
しかし、最近では、できるはずの人が、できない。能力を見込まれ転職したはずが、成果が出せないというケースが激増しています。なぜなのでしょうか。
それは、ネット社会の特徴である「日々変化」と関係があります。私たちを取り巻く状況は、人工知能やビッグデータ、ロボット化、自動運転等々と急速な進化をしています。「過去問」を解く力ではなく、解答のない新しい問題を解く能力が必要とされるのです。英語はできなくとも、成果を出せる能力、いわゆるコンピテンシーに評価が移ってきています。
過去の経験が役に立たず、恐怖や先行き不安が多くなる時代です。「10年後、あなたの仕事は残っていますか?」といったテーマの本があふれていますね。そんな「ハイパーチェンジ時代」への対処法であるコーピングを身につけることこそ、「職場ストレス攻略法」の第一歩です。コーピングとは何か。それは次回、説明します。(佐藤隆)