転職活動において最も重要なことの一つが、面接のスケジュール調整だろう。退職前に転職活動を始める人は、時に現在の仕事を休むことも必要になってくる。
ネット上では、今まさに転職活動のさなかにある人から、「面接のために有給休暇を申請してもいいのか?」という相談が寄せられている。
他人の仕事を増やしてまで面接に行くのは・・・
Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」に、「就活のために有休をとるのは、おかしいですよね?」という質問が投稿された(2015年12月3日)。
質問者は現在派遣で働いているが、勤務先の営業所がなくなるということで、契約があと1か月で終わるという。そこで就職活動を始めたが、条件がよく「ぜひ受けたい」と思った会社が、書類選考が通れば平日の朝、勤務日に面接が入ることに。さらにその日は質問者の引き継ぎの人が来るかもしれない日だそうだ。
休むことで別の人に仕事が回り迷惑をかけることは嫌だが、会社都合で辞めるのだし、断ると悔いが残りそうだと悩んでいる質問者。
「社会一般的には、有休を使って他人の仕事を増やしてまで面接に行くのは良くないことでしょうか」
と、意見を求めている。
「転職活動バレたくない」人々の工夫
回答者からは、
「本来の契約期間の途中で、営業所廃止という状況で、止むを得ず転職しなければならない状況なのですし、他の社員に迷惑をかけてしまっても、お互い様なのですから、そんなに気にされる必要はありませんし、何ら非常識なことでもありません」
「問題ありません。社員の人達は営業所が無くなっても別の勤務地に行けばいいだけですが、貴方はその後の生活がかかっています」
など、「全く問題なし」とするコメントが相次いで寄せられた。
今回のケースでは、質問者は転職が余儀なくされている状況のため、確かに問題なさそうだが、職場には内緒で転職活動を進めている場合、面接のために休むことが難しい時もありそうだ。
転職サイト「リクナビNEXT」では、在籍中に周りにバレないように転職活動していた人の「面接エピソード」が紹介されている。
「出張の予定を1日長く見積もり、面接に当てた」
「営業にでかけるフリをして面接をうけていた」
「普段から定期的に有給休暇を取得して、面接日と休暇の区別がつかないようにして、上司の目をごまかした」
など、様々な工夫があるようだ。(MM)