ペッパー君「時給1500円」が下がる日 その時、時給労働者に起こるコト

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「マニュアル通り」では・・・

   ペッパー君を使っている会社の人に「この子は何か仕事するの?」と聞いたら「ただのしゃべる看板」という答えが返ってきたので、時給1500円を維持するにはもう少しスキルアップが必要な気がします。

   ペッパー君の話題は置いておいて、時給1500円を目指す人の話に戻ります。マニュアル仕事が中心の彼らの弱点は、仕事の内容を雇用主に決められてしまうことです。

   基本的にマニュアル通りに行動するため、いまやっている仕事の生み出せる利益が1時間あたり「1500円+その他経費」を超えないことには、時給1500円を超えて払うことはできません。

   営業職の様に自分で考えて効率化し、営業成績を上げることが出来るのであれば、「これだけ稼いだのだから、もっと給料をよこせ」と交渉ができるのですが、言われたことをする仕事だと「君が生み出す利益はこれだけだから、これ以上はあげられない」と言われてしまうと、何とも返すことができなくなってしまいます。

   だから、時給を政府が決めて無理矢理上げると、1時間あたり「1500円+経費」以上稼げる仕組みを作った事業者だけしか人が雇えなくなってしまい、雇う側からするとなかなかやっかいです。そこに満たない仕事をするには、仕事のやり方を変えるか、ペッパー君にやらせるか、しかないわけです。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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