「先輩のヒミツ」を会社が調査 「知っていて答えない」と処分されますか?

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   師走とは良く言ったもので、お正月休みに向けて、急ピッチで駆けまわるように仕事を片付けている人もいるのではないでしょうか。「お正月は変わらずに仕事です」という人もなかにはいるとは思いますが、お正月休みが取れる人は、仕事を片付けて、気持ちよく新年を迎えたいものです。

   そんな忙しいさなかに、1人だけサボっていれば怒られるのも当然です。今回は、1人が仕事をサボった事によって、後輩たちに追及の矢が飛んでしまった件について解説をしていきたいと思います。(文責:「フクロウを飼う弁護士」岩沙好幸)

連帯責任で減給に?

居眠りの原因は・・・
居眠りの原因は・・・

   いつもお世話になっている先輩が、仕事中にウトウトしていて、部長からこっぴどく怒られていました。先輩は、「残業続きで疲れていて」と言い訳をしたようですが、実は最近ゲームにハマっているらしく、帰宅後は毎晩深夜まで熱中してやっているそうです。

   後日、部長から先輩のいないところで、私たちに「あいつがいつもウトウトしている本当の理由は何だ?もし知っているのに答えないのであれば、お前たちも連帯責任で減給だ!」と言ってきました。

   もちろん、先輩が嘘の言い訳をしたことは良くないことだと思うのですが、お世話になっている先輩ですし、減給されてしまうのは可哀そうだと思うので上司には内緒にしようと思っています。

   ただ不安なのですが、もしも、先輩の理由を知っていたことがバレてしまった場合、内緒にしていた私も連帯責任で減給されてしまうことは仕方がないことなのでしょうか?(実際の事例を一部変更しています)

岩沙好幸(いわさ・よしゆき)
弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業後、首都大学東京法科大学院から都内法律事務所を経て、アディーレ法律事務所へ入所。司法修習第63期。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物が好きで、最近フクロウを飼っている。「弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ」を更新中。編著に、労働トラブルを解説した『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。
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