年賀状の季節がやって来た。近年はメールやLINE、SNS上などで新年のあいさつを済ませ、友人・知人への年賀状はめっきり送らなくなったという人も多いだろう。
では、仕事で世話になっている、上司や同僚に対してはどうだろうか?送るべきか否か。例年話題となるテーマだが、ネット上では今年も意見が分かれている。
年末年初の口頭あいさつで十分?
Q&Aサイト「教えて!goo」に、「同僚、先輩との年賀状やりとり」について意見を求める質問が寄せられた(2015年12月4日)。
「毎日職場で顔を合わせているのに」、「まるっきりの定番文句」で年賀状を書くのが「面倒くさい」という投稿者。自身は「年末年初で口頭挨拶 それで十分かと」と考えているようだが、他の人の考えも気になるようで、意見を求めている。
回答者からは、
「職場の人に年賀状だなんて面倒くさすぎて出しません。たぶんもらった方も嬉しくないし『面倒くせえ!』と言われて終わりと思いますので出しません」
「こんなくだらん風習は早く無くしてしまいましょう。アホすぎる」
と、投稿者同様「面倒」との考えが寄せられた。
一方で、
「私も大手企業に勤めていた時は、必ず同じ部署内の上司・先輩・同僚から年賀状を頂いてましたし、私も部署内の皆様へ出しておりました」
「出していない相手から年賀状をもらったらどうします?返信せずに年初に口頭でお礼を言うのは何か上から目線で失礼だし、返信したとしても相手の手元に届くのは1月3日以降、下手すると初出勤の後になって物凄く間が抜けてしまうし」
と、「送るべき」との意見も書き込まれている。
「出したくないし、もらってもうれしくない」
社会人デビューを控える学生向けのサイト「フレッシャーズ マイナビ 学生の窓口」では、社会人500人を対象に「会社の上司には年賀状を出したほうがいいと思いますか?」とのアンケートを実施している(14年12月12日公表)。
結果は「出したほうがいい」が202人(40.4%)、「出さなくていい」が298人(59.6%)。
さらに「職場の人から年賀状をもらうと嬉しいですか?」という質問には、「はい」が191人(38.2%)、「いいえ」が309人(61.8%)という結果に。「いいえ」の理由には、「返信が面倒くさい」「休みに会社のことを思い出させないでほしい」などが挙がっている(調査はインターネットログイン式アンケートで実施)。
お歳暮や年賀状のやり取りを取りやめる「虚礼廃止」を導入する企業も増えてきているが、「出すべき」と考えている人も根強く存在するよう。年賀状を出すか否かは、職場の慣例に従って決めるのがよさそうだ。
もし職場の人に年賀状を出すことになった場合は、ビジネス年賀状のマナーも確認しておきたい。(MM)