約10年ぶりの新作スター・ウォーズ「フォースの覚醒」が2015年12月18日、日本で一斉公開された。各マスコミがスター・ウォーズ特集を組むなか、雑誌AERA(12月21日号)は、「企業でも/教育現場でも/家庭でも スター・ウォーズ『フォース』はわれらの手に」を掲載した。
同特集の冒頭記事に登場する、慶応義塾大学の夏野剛・特別招聘教授は、あるニュースを見て「この企業はダークサイドに堕ちてしまったのか」と思ったそうだ。
「ダース・ベイダー」との共通点とは
ダークサイドとは、スター・ウォーズのダース・ベイダーに代表される「暗黒面」のこと。また、夏野さんの頭に浮かんだ企業は、排ガス不正プログラムを指摘されたフォルクスワーゲン(VW)だ。
ダークサイドに堕ち、のちにダース・ベイダーとなる、アナキン・スカイウォーカーとVWとを並べ、夏野さんは、短期的な判断を繰り返した、という共通点を指摘している。短期的な判断の繰り返しの先が、ダークサイドだったというわけだ。
夏野さんの論点は別として、「ダークサイドに堕ちた企業」と聞くと、ブラック企業を連想する人も少なくなさそうだ。2013年に新語・流行語大賞のベストテンに入った「ブラック企業」。言葉としてもすっかり定着し、「ブラック企業大賞」も、2015年で4回目となった。
久々の新作登場で盛り上がるスター・ウォーズ熱の勢いで、「ダークサイド企業」という言葉が、「ブラック企業」のかわりに使われるようになる・・・かもしれない!?