営業未経験者が「伝説の成約」に成功した理由

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成果を出すにあたっての「王道」

   Aさんのこうした取り組みは、なかなかできるものではありません。営業を知らないがゆえの強さもあったと思います。


   多くの人は初めての仕事をやるときに、いろいろ勉強をすると思います。

   勉強するのは良いことですが、下手に知識が入ってしまうと先入観が生まれ、逆に行動の足かせになることもあります。


   幸いAさんは売上がなかったとはいえ、営業について勉強する間もなく、行動するしかありませんでした。行動する中で試行錯誤しながら営業を学んでいったのだと思います。


   そして、Aさんは辞めることができない状況にあったということも上手くいった要因の1つです。未経験の仕事で、なかなか成果が出ないとなれば精神的にもきついと思います。


   もし家族がいなかったら辞めてしまったかもしれません。

   逃げられない状況で、やるしかないと覚悟を決めた時に行動のスイッチが入ります。

   

   行動する→経験する(失敗する)→学ぶ

   

   シンプルですが、この順序が成果を出すにあたって王道だと思います。 行動することの重要性をAさんが体現してくれ、未経験の営業に勇気を与える存在になりました。

(野崎大輔)

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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