本質を見極め、良いのモノを選ぶ
大切なことは「ブランド物=良いモノ」という認識ではなく、ブランド物であるか否かに関わらず本質を見極め、良いのモノを選ぶという習慣づけにより識眼を養うということ。分かりやすい例を引くなら、中途採用において有名大学を出たか否かで人を選ぶのではなく、本当に自社に役立ちそうな人物であるか否かで選ぶという観点が重要ということです。
冒頭のH社長のケースも、高価なブランド物を買い与えて良いモノを教えることが帝王学ではなく、ブランドの有無にかかわらず良いモノを見極める目を養わせることこそが帝王学と呼ぶにふさわしい、ということになるでしょう。
今の段階では余計なことは申し上げませんでしたが、G社がS社の二の舞にならないために、H社長が2年後、ご子息の卒業祝いを贈る際には「ブランドに頼らず良いと思うモノを自分で選んでみろ」と言えるよう、まずは現社長の意識改革をしていきたいところです。(大関暁夫)