「ブランド物好き」経営者にありがち 「会社を滅ぼしかねない」発想法

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

本質を見極め、良いのモノを選ぶ

   大切なことは「ブランド物=良いモノ」という認識ではなく、ブランド物であるか否かに関わらず本質を見極め、良いのモノを選ぶという習慣づけにより識眼を養うということ。分かりやすい例を引くなら、中途採用において有名大学を出たか否かで人を選ぶのではなく、本当に自社に役立ちそうな人物であるか否かで選ぶという観点が重要ということです。

   冒頭のH社長のケースも、高価なブランド物を買い与えて良いモノを教えることが帝王学ではなく、ブランドの有無にかかわらず良いモノを見極める目を養わせることこそが帝王学と呼ぶにふさわしい、ということになるでしょう。

   今の段階では余計なことは申し上げませんでしたが、G社がS社の二の舞にならないために、H社長が2年後、ご子息の卒業祝いを贈る際には「ブランドに頼らず良いと思うモノを自分で選んでみろ」と言えるよう、まずは現社長の意識改革をしていきたいところです。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
できる人だけが知っている仕事のコツと法則51 エレファントブックス新書できる人だけが知っている仕事のコツと法則51 エレファントブックス新書
大関暁夫

エレファントブックス 2012-11-19
売り上げランキング : 102028

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
姉妹サイト