以前、人材会社Adecoが、「働き方や仕事に対する価値観」に関する意識調査の結果を発表しました。その調査のひとつに、日本人やアジアの若者に「海外で働きたいか?」ときく設問があり、その日本人の結果が衝撃的なものでした。
「海外に行きたい」「どちらかといえば行きたい」の合計が12%
「海外に行きたくない」「どちらかといえば行きたくない」の合計が62%
海外で働きたいと思う日本の若者は、全体の1割強しかいないのです(サンプル数、各国100人。2014年5月発表)。
「海外で働きたい」はたったの1割強
「海外就職という選択肢」という連載をしている私としては、この割合は非常に低いと感じたのですが、同時に、海外就職にチャンスがあるということも同時に感じています。
と、いうのも、たったの12%しか海外で働きたい人がいないのですから、海外で働きたいと言う人にとっては、ライバルが非常に少ないということにつながるからです。
多くの「普通」の人が犯してしまう間違いに、「人と同じことをやってしまう」ということがあります。
「みんながあの会社を受けるから、私も受ける」ということで、JTBやトヨタや三菱商事などの有名企業を受けて、就活100社落ちなどをしてしまうのです。
「普通」の人は、普通に戦ったら普通の成績しか出せないから「普通」の人です。
東大や京大に入るような頭のいい人や、あまり勉強しないで私立有名大学に入るような要領のいい人と戦ったら勝てないのが「普通」の人なのです。
100人中50人が受かるような試験であれば「普通」の成績をとればOKですが、有名企業の入社試験は、合格率数%の狭き門です。多くの人に勝たなくては内定をとれないわけで、「普通」の成績ではなんど戦っても負けてしまいます。
会社四季報を買ってきて・・・
そこでやるべき事は、「頭のいい人」や「要領のいい人」「人間的に魅力がある人」「ものすごい実績を持っている人」など、就活に強いひとが来ない場所を探し、そこで戦うことなのです。
「海外で働きたい」という若者が12%しかいないということは、残りの88%は海外で働く可能性が高い仕事は避けて通ります。
さらに、優秀層のなかで「海外で働きたい」と思う人は、大きなビジネスをするために、三菱商事などの大手総合商社や、トヨタ自動車などの大手製造業、外資系企業などを就職先に選ぶはずです。
つまり、「普通」の人で海外で働きたいと思っている人は、誰もが知っている大手グローバル企業以外の企業を受ければ、強者と戦わずに内定をとれる可能性が高いのです。
この様な会社はどこにあるのでしょうか?
探すのはそれほど難しいことではありません。
と、いうのも、日本の会社の多くは、人口が減っていくこの日本だけで事業を完結させていてはヤバイと感じており、海外に積極的に展開しています。それなりの規模の企業であれば、海外に展開していない企業の方が少ないのです。
つまり、会社四季報を買ってきて、自分の興味のある業界の会社を片っ端から確認し、自分が知らなかった、海外に進出しているかを確認していくだけでよいのです。
ここは海外に出ていそうだと思えば、その会社のWebページを確認し、事業所一覧や、会社の事業年表をみて、近年海外進出に力を入れているかを確認すればいいのです。
海外勤務には向き不向きがある
そして、見つけた会社で、「自分が海外に行きたい理由」「自分が海外で会社の役に立てる理由」をきちんと説明すれば、かなりの確率で採用してもらえるはずです。
ただ、海外勤務をするには向き不向きがあります。
衛生面や、コミュニケーション面など、日本で生活するのとは全く違う環境なので、向いてない人が行くと身体や心を壊してしまう可能性があります。我々サムライカレープロジェクトでは、受講生が海外適性があるかどうかを確認し、レポートする「サムライ通知表」サービスを行っていますが、この人は大丈夫!といえる人は、大体7割くらいです。
海外起業体験プログラムにお金を払って参加し、カンボジアまでやってくるような人で7割なので、全体からいったらもうちょっと低い率になるかもしれません。しかし、1割以下ということはありませんので、チャンスは大きいと思います。
是非、「海外で働く」という多くの若者が望んでいない選択肢を検討し、ライバルが少ないところで戦うことを検討してみてください。(森山たつを)
就活先に、海外で働ける事をアピールしたい方は、サムライカレープロジェクトをご検討ください。12/19(土)に、東京・秋葉原で無料説明会を行います。