受入側は6月解禁に賛成
一方、教育実習を受け入れる側、つまり、小中高の教員は、8月であれ、6月であれ、その時期の選考解禁に賛成が多数です。
というのも、小中高とも、教育実習を受け入れる側からすれば、どうしても教育実習生の受け入れが大変です。それを受け入れるのは、後進の育成が目的です。
ところが、教育実習参加のみの学生だと、15年卒まではいくら受け入れ側が熱心に動いても、後進の育成はできませんでした。何しろ、民間企業就職に逃げてしまうのですから。
しかし、16年卒・17年卒のスケジュールだと、教育実習の期間が就活と重複します。それだけ、教員採用試験か民間企業就職か、はっきり選択する学生が増えます(学生からすれば、選択せざるを得ない、というところですが)。教育実習の受け入れ側からすれば、実は、16年卒・17年卒の就活スケジュールは大賛成なのです。
私も教員養成という点から考えると、新聞等が指摘する「6月解禁だと教育実習に学生が参加できない(から反対)」との論調はそもそも筋違いと思うのです。