「6月解禁」に大賛成 就活と教育実習めぐる意外な本音

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16年卒・17年卒とも「併願」できない

   この「併願」、15年卒までは可能でした。選考解禁が4年生4月。5月ごろまでに就活を終えているか、8月以降の夏・秋採用に臨むことで、時期をすみ分けることができたからです。

   しかし、16年卒からそれができなくなりました。8月に選考解禁だと6月が説明会のピーク。どう考えても両立するのは無理があります。もちろん、5月以前に内定を出す企業を受けていれば両立できたでしょうが、それほど多いわけではありません。

   かくて、16年卒の就活生は「併願」できなくなってしまいました。では、17年卒はどうか、と言えばこれも無理があります。6月に選考解禁ですから、やはり教育実習と重複してしまいます。

   かくて、新聞等では、6月選考解禁を否定する材料として、教育実習を挙げることになります。

   もちろん、教育実習参加を考える学生も、負担の重さから6月選考解禁には否定的です。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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