「6月解禁」に大賛成 就活と教育実習めぐる意外な本音

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   学生時代、教職課程をとっていなかった石渡です。

   そんな私が今回ご紹介するのは「就活時期と教員志望学生」です。

   2017年卒から、選考解禁が4年生6月に変更となりました。これを巡って、大学・学生から反対論がいまだに強くあります。

   その理由として、教育実習との重複が挙げられます。では、これが6月解禁反対の理由になり得るのでしょうか?

教育実習と就活で「併願」に

教育実習の時期と・・・
教育実習の時期と・・・

   教育実習を受けようとする教員養成系学部(または教職課程)の学生からすれば、選考解禁時期は切実な問題です。

   教育実習は、いつとは決まっていませんが、多くの学校では6月に集中します。長期休みがない、大きな学校行事(文化祭、体育祭、入学式など)がなく指導しやすい、など受け入れ側の事情があるからです。

   教員免許を得るためには教育実習が必要です。そこで、教員養成系学部や教職課程の学生は、4年生6月に教育実習を入れる学生がほとんどです。

   教育実習を受ける直前までに、教員採用試験か、民間企業就職か、選択している学生であれば問題ありません。

   しかし、どうしても迷う学生や、教職課程履修で「民間企業志望だけど、けじめとして免許だけは持っておきたい」とする学生は、教育実習を受けつつ、就活を進めることになります。言うなれば「併願」状態。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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