「おしゃれを頑張り過ぎない」
女性たちの間でスニーカーが流行っている背景には、主婦向け雑誌『VERY』が提唱した「ハンサムマザー」という概念も関係しています。ハンサムマザーとは、「仕事に子育てに忙しい毎日を送っているけれど、時間を上手にマネジメントして、おしゃれにも手を抜かないワーキングマザー」のこと。筆者が、20代の独身女性にインタビューした際も、「VERYに出てくる人たちに憧れる」という声を、たくさん耳にしました。
同誌はもともと「専業主婦向け」でしたが、ここ数年は、働く母親にも裾野を広げています。部数も順調に伸びているようです。家事や仕事、おしゃれに「時短」や「ユルさ」を取り入れ、いきいきと毎日を過ごす。そんなライフスタイルに憧れる女性が、増えているのでしょう。その象徴が、「おしゃれを頑張り過ぎない」スニーカーファッションなのです。
「ハンサムマザー」という生き方に象徴される、スニーカーファッションの流行。筆者も早速、学生時代から履いている古いスニーカーを、新調してみようかなと思いました。エルメスは無理ですが・・・。(北条かや)