就活「解禁」まだまだ迷走の予感 「6月はダメ」なこれだけの理由

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悪評から「3月・6月」でも悪評だらけ

   かくて、悪評が噴出。学生、大学、企業の三者とも否定論が続出し、(15年)10月25日には読売新聞が「6月選考解禁見直し」を報道。その後、その通りになります。

   この時期変更で、現3年生が対象の17卒就活は「3月・6月」となります。

   悪評から変更となった、「3月・6月」ですが、実はこれはこれで悪評がすでに出ています。

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   月は株主総会の時期です。中小企業や大手企業でもメーカーなど、採用担当者を多く配置できない企業では、採用担当者も株主総会の対応をしなければなりません。

   それでいて、4月は、新入社員の研修時期。経理や総務などを兼務する企業だと、年度替わり時期でやはり忙しい時期です。

   となると、動けるのは5月か、7月以降。あるいは、3月以前。

   そこで、今の時点で、相当言われているのが、「12月から2月にかけてのインターンシップは実質的な説明会。3月は選考開始。6月に内定出し」というスケジュールです。

   そして、18卒か19卒で「12月・4月」復帰が、すでに有力視されています。就活時期は結局、どの時期にしてもデメリットがあるわけで、より少ない時期を考えると、私も「12月・4月」が現実的かな、と考えます。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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