「時期」の調査結果をみると
ところが、16卒就活は大きく変わってしまいました。広報解禁は、説明会開始を意味する企業もありましたが、選考開始を意味する企業も多数ありました。そして、選考解禁は、多くの企業が実質的には「内定出し」を意味していたのです。
これを裏付けるデータが、株式会社ディスコの「2016年度・新卒採用に関する企業調査(2015年7月中間調査)」です。
面接、内定出しの開始時期はそれぞれ以下の通り。
・面接
3月以前...15.6%、4月...26.7%、5月...20.7%、6月...13.2%、7月...6.6%、8月...14.6%
・内定出し(内々定含む)
3月以前...4.6%、4月...14.1%、5月...19.7%、6月...22.8%、7月...13.2%、8月...17.2%、9月以降...8.5%
7月以前に内定出しを始めた企業は7割もあります。
それから、リクルートキャリアの就職みらい研究所「2015年8月1日時点就職内定状況(2016年卒)【確報版】」では、8月1日選考開始の時点での内定率は65.3%でした。
15卒の選考開始日だった4月1日時点の内定率は18.5%。もちろん、この調査は内定率であって、ディスコの調査と単純に比較することはできませんが、それでも「8月イコール内定出し」を裏付けるには十分なデータです。