「ストレスチェック」受けたくない そんな人に伝えたいコト

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ポジティブ・メンタルヘルスへの転換

   「俺はストレスはねえから、チェックは受けなくていいよ」と勝手に決めている社員。「ライバルにストレスに弱いこと知られたくないから受けたくない」というエリート社員といろいろです。

   今回の義務化では、50人以上従業員を雇用する企業は、必ず年1回は実施しなければならなくなりました。では、ストレスチェックを受けない場合どうなるのでしょうか。

   会社側は、「ストレスチェックを受けない」ことを理由に、不利益な扱いをしてはなりません。理由は、病気の把握ではなく未然防止が目的ですから、受検するかどうかは、本人の意思にゆだねられているのです。また、うつ病で治療中の社員にまで受検を強制することはかえって負担をかけてしまうからです。

   だからと言って、「忙しいから」とか「なんとなくイヤだ」などの理由で受けないのは考えものです。特別な事情がある人は別にして、基本的には、自発的に多くの人々が受検するように実施する努力が会社側に求められているのです。

   わかりやすく言うと、従来のネガティブ・メンタルヘルスから、ポジティブ・メンタルヘルスへの転換なのです。積極的に自己のストレスに気づき対処していくことが、超高速変化の時代には求められます。あなたもポジティブにとらえて積極的にストレスチェックを受けることを勧奨します。(佐藤隆)

佐藤隆(さとう・たかし)
現在、「総合心理教育研究所」主宰。グロービス経営大学院教授。カナダストレス研究所研究員。臨床心理学や精神保健学などを専攻。これまでに、東海大学短期大学部の学科長などを務め、学術活動だけでなく、多数の企業の管理職向け研修にも携わる。著書に『ストレスと上手につき合う法』『職場のメンタルヘルス実践ガイド』など多数。
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