有給休暇は労働者に与えられた権利で、会社側の時季変更権を別にすれば、原則として雇用者は拒否することができない。
ところが、前から申請していた休暇を、上司から前日に「取り消せ!」と言われてしまったという相談がネット上に投稿されている。予期せぬ忙しさに見舞われていたようだが、相談者は有休を取り消すべきだったのだろうか。
上司「みんな働いてるから空気読んで」
件の相談が投稿されているのは、Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」だ(2015年11月20日)。
親が地元から旅行に来るとのことで、11月20日に有休を使うと10月頭に申請していた相談者。しかし、10月末で終わるはずの仕事が終わらず、10月半ばから投稿の前日まで休みがないほどの忙しさに見舞われてしまったという。
顧客には、2週間ほど前からこの日に休むと伝えていて、それを前提にスケジュールを組んでいた。そして前日、予定通り休むと上司に伝えたところ「猛反対かつ何考えてるの?とのこと」。
相談者はホテルや施設を予約してしまっていること、顧客の了承を得ていること、この日、自分が出社したところで仕事が終わるわけではないということで休むのは問題ないと考えているが、上司からは
「申請の有無なんて関係なく、今みんな休みなく働いている。空気を読んでほしい」
「キャンセルできるならキャンセルしてでも出社するのが当然」
「(顧客は)お客さんの立場で有給休暇を拒否なんてできないんだから、俺と調整するべきだった」
と言われたそう。最後には「じゃあ出社しなくていいや。勝手にしろ」と電話を「ガチャ切り」されてしまったそうだ。
「もし本当に必要であれば時季変更権とかもあったのでしょうが、そんな事もなかったので私としては出社する必要は無いという感じなのですが皆さんはどう思われますでしょうか」
と、意見を求めている。