久々に仕事が順調に片付き、珍しく早く上がれる!―そんな定時直前、取引先から「至急」と書かれたメールを受信してしまい、結局今日も残業・・・こんな経験をしたことがある人、結構多いのでは。
真面目といわれる日本人はとりわけ「至急」に悩まされているよう。そのことがうかがえるエピソードが、ツイッター上で話題を呼んでいる。
メールのタイトルに「至急」
拡散されているのは、あるツイッターユーザーが投稿(2015年11月18日)した、「インド人とのビジネスメールのやり取り」についてのツイートだ。
毎回メールのタイトルに「至急」と書いてくる相手に優先度をちゃんと決めてと注文したところ、「えっ、このkanjiつけると日本の人が早く仕事してくれるおまじないだって聞きました、何て意味だったんですか」と返されたという。
このエピソードを紹介したツイートが、1週間ほどで1万8000リツイートを超えるほどの話題に。
「誰が教えたそのとんでもないおまじないw確信犯すぎるw」
「おまじないと言うか呪詛やん」
「確かに魔法の言葉です」
といった反応が寄せられている。
乱発するとスルーされるおそれも
「日本人は『至急』に弱い」ということに共感が相次いでいるようだが、IT情報サイト「ITpro」では、件名に「【緊急】」「【至急】」「【大至急】」と記したメールを乱発していたプロジェクトマネジャーが、本当に重要な依頼メールをないがしろにされてしまったというケースが紹介されている(12年7月2日)。「そこまで重要でなくてもそういう件名を付ける人」と判断されてしまい、プロジェクトメンバーたちが皆、通常の優先度でメールに対応するようになっていたそうだ。
実際、「至急」に慣れてしまったらしい人からは
「海外からのメールのタイトルのUrgent有無は、たいてい無視しますね。つか、ほとんど付いてるから」
「本当に急ぐなら回答期限が書いてあるはずで、それが無い『至急』は『どうしても暇ならやればいい』と解釈している」
とのツイートも。
「至急メール」に悩まされている人は相手にちゃんと期限を設定するよう伝える、また「至急メール」を連発している自覚がある人は本当に至急かどうか見直せば、ビジネスメールのやり取りがより円滑になるかもしれない。(MM)