周りを見渡すと、趣味にお金を潤沢に使い、趣味を支える事が働くことのモチベーションになっているような人もいる。稼いだ分、楽しみが待っているから、辛い仕事も頑張れる・・・。そんな風に考えているのだろうか。
ところが、その趣味のために「仕事を辞めるべきか」とのお悩みがネット上に寄せられている。40代後半で「宝塚の追っかけ」をしているという相談者、かなり真剣に悩んでいるようだ。
親も愛犬も実家に残して宝塚まで来たのに・・・
相談が投稿されているのは、Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」だ。
40代後半で独身という女性相談者。宝塚歌劇団の団員のファンで、
「観劇や入り出待ちに宝塚に通うために、貯金も崩して年老いた親も残し実家を出て、宝塚に引っ越しました。愛犬も実家に残し、愛車も手放しました」
と、かなり宝塚に人生を捧げているよう。
しかし、これまでアルバイト生活だったのが最近正社員になり、20時から朝6時までの夜勤。毎日疲れきって帰宅後は夕方まで爆睡、何とか仕事に行っているという現状だそう。
「今の状態だと仕事に疲れて宝塚に全く行けなくなりました。せっかく生徒さんにも認識していただき、ファンクラブでもよい位地になってきたのに、このままだと忘れ去られるでしょう」
と危惧している。
「仕事に追われる生活をするために、いろいろ捨てたんじゃない!!」と不満を感じているが、「フリーアルバイターでは不安定ですし、特にスキルの無い中年女性が、デスクワークにつけるチャンスももう無いでしょう」と、現実も見ている。
仕事と「宝塚追っかけ」との両立は「体力的に無理」とのことで、「皆さんならどうされますか」とアドバイスを求めている。
転職を勧める意見も
回答者からは、
「あなたが困った時、生徒さんは、面倒みてくれすか?生活、仕事が主体ですよ。宝塚はあくまで趣味の世界と思うし 見られなくなる訳じゃないと思うので、ほどほどに、仕事主体に考え方を変えた方が良いと思いますね」
「彼女はきちんとあなたを認識しています。下の立場の時代の記憶やファンはとても記憶に残ります。私は接客業で何千人と接客してきましたが、接客業につきたての頃のお客様は鮮明に覚えています。しっかり地に足つけて正社員として成し遂げてください」
と「仕事を辞めるべきでない」という意見も並んだ。一方で、
「私なら正社員を辞めて一生を宝塚に捧げます。今応援している生徒さんが卒業したからと言って次の推しが出来ないとは限りません。また同じ悩みをするくらいならきっぱりと追っかけ人生に生きることに決めると思います」
「出来れば夜勤ではなく、昼勤で土日休める会社が体や心に良いと思います。宝塚はこれからも追いかけてください。正社員はなかなかなれませんが、体を壊したら意味ないです」
と、追っかけや自身の体調のために仕事を辞める、あるいは転職することを勧める意見もあり、様々な声が寄せられた。
「正社員として続けてみる」
回答を読んだ相談者からは、
「私がそこまで尊敬して惚れ込んだ生徒さんです。会える機会は減っても、きっと私のことは大切に思って下さっている。と信じることにします」
と、「正社員として続けてみる」との補足コメントが書き込まれ、ひとまず一件落着となったようだ。
ちなみに宝塚ではないが、同じように「追っかけ」が存在するであろう、アイドル「嵐」の二宮和也さんは、以前(2012年)、コンサートでファンに向けて、こんな趣旨の発言をして話題になったことがある。
「(嵐を)できる限り追っかけてみてください。もしも、皆さんの生活に支障が出るならば、そこまでは追わなくて結構です」
今回の相談者にも参考になるだろうか。(MM)