「将来の年収、582万は欲しい」 これを「悲観的」と報じたマスコミへの異論

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   「最近の若手社員は欲がない」――こんな言葉をしばしば聞くようになって久しいが、この話題に関連して「若手の希望年収」がよく取り沙汰される。以前J-CAST会社ウォッチで「新社会人の将来の希望年収の平均は774万円」という調査結果を紹介したところ、「慎ましすぎる」と考える読者が多かった。

   このほど、若手社員の希望年収額で、774万円よりさらに低い調査結果が公表された。やはり若手の欲のなさへの嘆きが上がる一方で、「十分」「その額でも多いよ・・・」という声も寄せられている。

地方ではむしろ多い額?

若手は悲観的?
若手は悲観的?

   メディケア生命保険(東京・江東区)が実施した「若手と管理職の意識調査」(2015年11月11日公表)によると、「将来、これくらいは貰わなければと思う年収の下限額」をたずねたところ、30歳以上の管理職500人は平均879万円だったのに対し、20~29歳の若手500人では582万円と、大きく差が付いた(調査は15年8月、インターネットで実施)。

   この結果を、毎日新聞が「相対的に若手が将来を悲観的に捉えている実態が浮き彫りになった」として紹介(11月11日)し、ネット上でも話題に。

   ツイッターでは、

「『将来ほしい』でたったこれだけ?」
「おそらくこれ、韓国中国よりも低い値なんだろうな‥なんで日本はこうなった」
「『若手』は妻子のいる人がどれくらいいるのだろう?家族がいて500万(税込みでしょ?)では大変だと思う。800万だって納税社会保険料なども含めて考えると・・・」

と「悲観的すぎる」という声が上がる一方、

「僕の場合、年収100万もあったら優雅に暮らせるんだけどな・・・」
「地方では若手でなくても欲しい金額です。20年勤めても貰えない可能性が大半・・・<年収580万」
「若手っていくつまで?特に地方で30歳前半で600万あれば生活には困らないよね」

と、主に地方在住の人から、「特に悲観的とはいえない」という声も投稿されている。

   ちなみに「転職サービスDODA」が公表した「22~59歳までのビジネスパーソンの平均年収」2014年版では、年齢別平均年収は30代が458万円、40代が586万円、50代が721万円だった。この数字を見ると、「最低でも582万円」は現実的といえるかも?(MM)

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