「そろそろ悠々自適な生活に」
「営業マグナカルタ」は営業部隊を変えたようでした。社長の成功体験を基にした一定の「法」を作ったことで営業が必ずすべきことは何かが明確になり、同時にその場その場での個別指導という社長スタイル押し付けからの解放が営業担当に主体性も与え、担当者の実績は軒並み向上したのです。
これにより一番変わったのは社長でした。あれこれうるさく指導し先頭を切って営業の切り込み隊長をしなくても皆が自主的に動けるようになって、社長自身の営業活動比率は徐々に減りました。そして技術に営業にと馬車馬の如く働いていた社長から、遂にはこんな話まで聞かれるようになったのです。
「創業から今まで自ら走る短距離走の繰り返しで先の事など全く考えられなかったのですが、マグナカルタのおかげで私自身の気持ちに余裕ができて長期的な目で物事が考えられるようになりました。もうそろそろ悠々自適な生活に移ってもいいかなと思っています」
冒頭の税理士Gさんはこの話に大変関心を示してくれ、近々J社社長とお目にかかることになりました。「営業マグナカルタ」を、始めから事業継承目的で作成したことはありませんが、きっとお役に立てるのではないかと思っています。(大関暁夫)