前年と比べ4か月の「後ろ倒し」となった、2016年春卒業予定の学生の就職活動は、結局どんな影響をもたらしたのか。朝日新聞が主要企業100社に聞いたところ、55社が「採用活動に悪い影響があった」と答えた。2015年11月24日、同紙が報じた。今後は8月開始のルールを見直すべきだと答えた企業も58社にのぼった。
朝日新聞の100社調査の結果・・・
日本経済団体連合会は15年の採用選考(16年春卒業者対象)の解禁を、これまでの4月から8月にずらした。それにより、「よい影響があった」と答えたのは1社だけ。一方、55社が「悪い影響があった」と回答した。「よい影響と悪い影響が同じぐらいあった」は14社。「ほとんど影響がなかった」と答えた企業も13社あった。その他・無回答は17社。
また、「採用選考の解禁日をいつにすべきか」聞いたところ、「4月(14年までのルール)」が31社あった。「4月、8月以外にすべき」は21社。「各社の自由」は6社。1社だけ、「8月」解禁があった。その他・無回答は41社。
なお、経団連は11月20日、17年春卒業者対象の採用選考の開始時期を8月から6月に前倒しすることを決めた。今回の調査は、それ以前の11月2~13日に実施。景気アンケートの一環として原則、経営トップへの面談形式で行った。