自分の物語を活かせる場所に移動する
そして、もう一つ。物語は決して正確である必要がないということです。
実際、インド料理屋に行って、その店員に国籍を聞いてみてください。かなりの高確率でネパール人やパキスタン人です。ただの金持ちの学生で、カレーなんて1度も作ったことがない、なんて人もしょっちゅうです。「イスラム教徒なんで、豚食べられないんですよ」とか言いながらポークカレーを煮込んでいるパキスタン人にも会ったことがあります。
日本人には、インド人とパキスタン人とネパール人の見分けができないからこういうことが起こるわけですが、逆に南米の地方都市とかに行くと、韓国人や中国人がやっている日本料理屋が平気であります。私はそういう店で、御飯の上にトンカツをのせ、コーラをかけた「カツ丼」にであったことがあります。恐ろしいことです。
そんなことを推奨するわけではありませんが、もしあなたが何か事業をしたい、自分を活かせる仕事をしたいというときに是非考えてもらいたいことは、「自分が持っている物語はなにか?」ということと、「自分の物語を活かせる場所はどこか?」ということです。
日本人であるというだけで、スシに物語を乗せられる場所があります。南米の田舎町ならあなたが普通にカツ丼を作るだけで、周りの韓国人経営の日本料理屋を駆逐できるかもしれません。
自分の物語を活かせる場所に移動するだけで、あなたの価値は大きくなるのです。