「業務委託」契約で「時間外」続き 「残業代出ない」は本当ですか?

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   だんだん寒くなってきて今年も残りわずかとなってきました。年始に向けて、いろいろ片付けをし始めました。そして、この時期、年末に向けてしなくてはならないのが、年末調整。前回は千葉先生にマイナンバーのご説明をしていただきましたが、今年の年末調整からは個人番号の記入欄が新設されましたね。

   会社員だと、年末調整を担当の部署の方がやってくれるので比較的簡単なのですが、確定申告をしないといけない個人事業主の方は大変ですよね。今回は、個人事業主として業務委託で働いている方々に関する解説をしていきます。(文責:「フクロウを飼う弁護士」岩沙好幸)

「8時間拘束」のはずが・・・

また残業でした・・・
また残業でした・・・

   私は現在、個人事業主のシステムエンジニアとして働いており、業務委託の契約で、あるIT企業のプロジェクトに参加しています。契約内容は、平日は会社へ出勤し、休憩1時間の8時間拘束で、新規立ち上げ事業のシステムを組み立てていくというものです。しかしながら、プロジェクトをしあげるスケジュールが、明らかに厳しく、残業を余儀なくされています。その旨をチームのリーダーに報告したところ、「業務委託なので残業代は出ない」ときっぱり言われてしまいました。

   こういった場合、業務の為に残業をしているのに、残業代は払われないのでしょうか。また、残業代が払われないのであれば、契約を解除することはできるのでしょうか。(実際の事例を一部変更しています)

岩沙好幸(いわさ・よしゆき)
弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業後、首都大学東京法科大学院から都内法律事務所を経て、アディーレ法律事務所へ入所。司法修習第63期。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物が好きで、最近フクロウを飼っている。「弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ」を更新中。編著に、労働トラブルを解説した『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。
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