「スマホ疲れ」「PC疲れ」は、現代人にとって深刻な問題となっている。目の疲れや肩こりなどの身体的な疲れだけでなく、常に人とつながっている気がする、縛られている感じがするなど、精神的な疲れを感じている人も少なくないだろう。
そうした疲れから、「スマホ・PCから解放されたい!」――高年収の人ほどそう願いがちだという調査結果が発表された。
業務外の時間も仕事に縛られる
気になる調査を実施したのは、ニュースサイト「しらべぇ」だ(2015年11月1日結果公表)。
20~60代の男女1235人を年収で分け、「1日でも良いからスマホやパソコン、デジタル機器から解放されたいと思ったことがあるか」とたずねたところ、「解放されたい」と答えたのは、年収300万円以下の人のうち24.8%。300~500万円では26.9%、500~700万円では29.6%、700~1000万円では31.3%、1000万円以上では34.3%と、年収が高くなるにつれ「スマホ・PCから解放されたい」と願う人が多くなっていくことが明らかになった(調査は15年9月25日~28日にかけてインターネットで実施)。
この結果に対し、ネット上では
「スマホやパソコンというよりも、常に連絡が取れる状態から開放されたいってことだろ。高収入の人ほど頻繁に連絡あるだろうからあながち間違いじゃない」
「低収入の人ほどネット依存高いって言われたら確かにそうかもしれん。娯楽としてコスト安いし」
と、納得の声が上がっている。
記事では「部下やビジネスパートナー、多くの人とつながりを持つことでその負担も大きくなっているのだろう」と推測しているが、確かにツイッターを見てみると、
「プライベートのスマホに仕事の連絡が流れてくるのがとても不快」
「ネットの発達で職場に行かなくても、対応できるのは良いと思うべきか。でも休みだろうが深夜早朝だろうがお構いなしに連絡が入ることは嘆きたい」
など、業務外の時間にも仕事に縛られてわずらわしい、というビジネスパーソンの声は散見される。
仕事のつながりなどで、スマホ・PCから離れたくても離れられないという状況が、「解放されたい」という気持ちを強くしているということかもしれない。(MM)