ゆとり世代は「ワーキングピュア」なのだ 「会社のため」より「社会のため」

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   「平成生まれの新人」「ゆとり世代」など、20代の若手には、良くも悪くも「新世代なイメージ」がつきまとっている。なかには、指示がうまく届かず、「最近の若手は扱いづらい」と、イライラしている人もいるだろう。その「イライラ」、若手の性質を理解すれば、ある程度、収まるかもしれない。

   小学館が運営するコラムサイト「Woman Insight」では、『ワーキングピュア白書 地道にマジメに働く25歳世代』をまとめた、「プロジェクト25実行委員会」の調査データを紹介している(「『ゆとり世代』へのイライラ、なぜ起きる? 原因は○○の違いだった!」2015年11月4日)。それによると、今の20代は「社会を良くすること」のため、真面目に働いている人が多いらしい。「ワーキングプア」ならぬ「ワーキングピュア」なのだ。

「目の前の業務をこなす」を重視

ピュアに働きたい
ピュアに働きたい

   「プロジェクト25実行委員会」が、20~40代の働く男女600人に取ったアンケートによると、「仕事を通じて社会を良くすることに貢献したい」人の割合は、20代が「23.6%」と最も高く、30代で20.1%、40代で20.5%だった。一方、「仕事を通じて会社の成長・発展に貢献したい」人の割合は、40代が最も高く「19.6%」、次いで30代が「14.3%」、最後に20代が「11.6%」となっている。コラムでは、「20代は社会のために、30~40代は会社のために働いている」と解説。会社の利益というよりは、ピュアに「社会のためになる仕事がしたい」・・・そんな20代の姿が浮かび上がる。

   20代の会社員に「仕事をするうえで大切にしていること」を尋ねた結果で、最も多かったのは「目の前の業務をこなす」(64%)。次いで「同じミスを繰り返さない」が48%だった。一方、「期待値をこえること」は16.4%と少ない。上司の期待を、いい意味で裏切っていく、というよりは、与えられた仕事を地道にこなし、社会貢献したい若手が多いのかもしれない。まさに「ワーキングピュア」?

   だが、「会社のために、どんどん期待を越えてきて欲しい!」という先輩にとっては、地道なワーキングピュア世代が、やや物足りなく映るかもしれない。「もっとがむしゃらに頑張れよ!」と言いたい人も、いるだろう。

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