諦めず再チャレンジする習慣 「海外で起業体験」の意義を考える

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   ビジネスで重要な事は「なにを作るか」だと考える人が多いのですが、実際にやってみると「何を売るのか」の方が大切だし、苦労もするということがわかります。

   なぜなら、どんなにいいモノを作っても、売れるとは限らないから。そして「作る」事に関しては、比較的成功率が高いからです。

   自分が作りたいモノを作るのに、予算の制限がなければそれなりの確率でそれなりのものが出来ます。正確に言うと、できたモノに評価を付ける人がいないので、自分が成功だといえば成功になります。

相手が満足しなくては買ってくれない

あきらめず、再チャレンジ!
あきらめず、再チャレンジ!

   世界一美味いカレーができた!といえば、自分たちで「美味い美味い」といっている限りは幸せになれます。客観的な評価が入る場所がないので、自己満足に浸り続ける事ができるのです。

   また、製品の価値に客観的な裏付けができるものもありますが、その多くは本当に求められているものかはわかりません。

   「世界最速のクロック数のCPUが載ったスマホができた!」といえば、成功したように思えます。社内の会議でも大いばりでプレゼンをすることができます。

   しかし、速いだけで使いにくい、値段が高い、大きすぎて持ちにくい、発熱して熱いから長時間持ちたくないなどなど、消費者がCPUの性能以外にも求めていることがたくさんあるため、成功に結びつくかは未知数なわけです。

   このような自己満足が通じる「作る」に対して、「売る」ためには相手が必要で、相手が満足しなくては買ってくれないという高い壁があります。

   自分たちが美味いと思ったカレーでも、数値的に最高のスマホでも、お客さんがどう思うかはコントロールできないのです。

   さらに、売れる、売れないはキッチリと結果が数字で出てしまい、自己満足だけで成功だと言うことができません。予想数よりも売れたか、売れないかハッキリした数字が出てしまうので、ごまかしがきかない。非常にシビアに評価がされます。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
姉妹サイト