「起業するべきではない」タイプの人 ポイント3点から判定

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「愚直であれ」

   そして最後に「継続力」です。うまくいかない、思っていたのと違うと感じるとすぐにあきらめる、あるいは安易に方向転換をする。十分な活動量を経て慎重にビジネスの進退を吟味するのではなく、感覚に頼って判断を急ぐ、あるいは我慢ができない。若い起業者に良く見られる傾向です。うまくいかないとなると周囲の雑音に惑わされて、あっちフラフラ、こっちフラフラ。これでは何事もうまくいくはずがありません。

   昔から「商いとは『飽きない』ことなり」と言われます。商いすなわちビジネスにおいて、「飽きない」ことは古くから不変の真理なのです。要は、モノを売ることにおいても、知識を積み重ねることにおいても、人を育てることにおいても、求められる基本姿勢は常に「愚直であれ」ということ。

   休みなくコツコツと周囲があきれるほど同じことを繰り返す、そんな姿勢こそ起業家が成功する経営者になるために必要な基本姿勢でもあると、これもまた多くの成功した起業家経営者の日常的な行動を目にしてきた中で実感するところであります。

   そんな夢多き起業家志望の皆さんの質問に答えた後いつも思うことは、自らも含め起業の時期を過ぎた世の経営者のどれだけが、この3つのポイントを今も日頃心掛けられているだろうかと言うこと。起業時のポイントがそのまま、経営のポイントのならないはずがありません。初心忘れるべからず。起業者セミナーへの登壇は、自らを省みる格好の機会にもさせていただいています。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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