「起業するべきではない」タイプの人 ポイント3点から判定

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技術力、発想力、創造力はあるのに・・・

   ビジネスは長距離のマラソンレースです。途中で水分補給も必要なら、沿道からのコーチのアドバイスや、観衆の応援も欠かせないものなのです。ビジネスにおいてその役目を果たすもの、それが人脈なのです。そして、起業後も常に人脈拡大に努める必要があることは言わずもがなであります。

   ふたつ目は、「営業力」です。せっかく人脈があっても、宝の持ち腐れではしょうがない。技術力、発想力、創造力はあるのに事業がうまく軌道に乗らない、そんな起業家はたくさんいます。いいものを作ったのだから、ネットにアップしておけばどこかから声がかかるに違いない。そんなに世の中は甘くないのです。無名な起業家は、ごく稀な例を除いては、自ら前に進み出ないことには何も起きないのです。「営業力」のない起業は自殺行為です。

   私の周りにも、技術やアイデアがあるのでそれをもって独立したいので売り先を紹介して欲しい、と支援を求める起業志願者がたくさんいます。これは大きな過ちです。まずは自分で営業に動くこと。自分の足で営業し、自分の耳で自社製品に対する評価を聞き、どうしたら売れるのかを考え、製品や売り方の再検討を自らしないことにはビジネスは大成しないのです。

   先の人脈にしても、自らの営業の成果としてこそ新たなつながりは作りあげることができるのです。成功した起業家たちはまず例外なく、自分の足で営業しながら悩みに悩んで「営業力」を高め、人脈をつないで今に至るのだということを知らなくてはいけないでしょう。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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