家族の介護で職場を離れる「介護離職」の約7割は女性であることが、大手損害保険MS&ADグループのインターリスク総研が2015年10月末に公表した「仕事と介護の両立に関する企業実態調査 報告」でわかった。過去3年に家族の介護を理由に仕事を離れた人のうち68%が女性だった。同総研では、男性のほうが女性よりも平均年収が多いことや、女性のほうが家事を担うケースが多いため、男性よりも女性のほうが介護離職しやすいと推察している。
年代別にみると40代と50代が、女性離職者の58%を占めている。男性は、女性と同様に40代、50代の介護離職者が多いが、女性と比べると年代によらず介護離職者が発生しやすい傾向があることもわかった。男性の介護離職者をみると、20代~30代が34%を占めている。
調査は、インターリスク総研が2015年7月に上場企業など673社を対象に実施した。