仕事中の「メモ取り」、ノートに手書きか、パソコン・スマートフォンに入力するかで議論になりがちだ。特に「PC・スマホNG」派に対しては、「頭が固い」「考えが古い」といった反感が寄せられることも多い。
そんな中、「打ち合わせにノートPCを持参するのはやめよう」と主張する人が登場。ネット上は賛否両論で盛り上がっている。
ノートPC使う人は「独りよがりで傲慢」?
話題の主張は、カラーコンサルタントの松本英恵氏が、All Aboutが運営するウェブマガジン「For M」の「『ノートPC持参』はNG。熱い議論に水を差す!」という記事(2015年10月8日公開)で展開している。
打ち合わせにノートPCを持参することについて、
「打ち合わせは、ただ『聞く場』ではありません。参加者全員で『考える場』であり、『発言する場』でもあります」
として、ノートPCを持ち込むとメモを取ることが目的になってしまい、打ち合わせに参加していることにならないと指摘。
さらに、打ち合わせでノートPCを使っている人がたまに顔を上げて発言しても無表情のことが多く、発言者の気持ちを削いでしまうとも。
「本人にその気がなくても、他人から見ると、独りよがりで傲慢な印象を与えていることもあるのです」
という。
「ノートPCは仕事に必須のツールです。とはいえ、打ち合わせの場では画面に注視するのではなく、発言する人の言葉に耳を傾け、積極的に自分の意見をぶつけるように心がけましょう」
と締めくくっている。
「手書き派」圧勝のアンケートも
この記事に対して、ツイッターでは、
「こんな職場で仕事は出来んな・・・ノート持ち込もうがスマホだろうがちゃんとやる人はやるし、出来ない人はいつまで経ってもできない。個々の能力差の話な気がする」
「お客さまの要望に臨機応変に対応するにはノートPCは非常に有用。会議の流れに応じてではこんなのは?と別のサンプルや議論のネタを提供できる。精神論では対応できんよ」
など、異論が相次いでいる。
一方で、
「賛成!打合せ相手が全員ノート開き始めると萎える。ビジュアル的にも心理的にも壁作られた気分」
「ノートPCはあった方がよいけど、1on1とかで両者がずーっとPCしか見てない光景は何だかなぁって思う時がある」
と、松本氏の主張もうなずける、という声も上がっている。
一見、「PC・スマホNG派」が劣勢の印象だが、「メモは手書きで」という考えの根強さが現れた調査結果もある。
お題回答サイト「Que!」では、「打ち合わせや会議のメモは、手書き派?キーボード派?」というお題(13年3月19日作成)に対し、「手書き派」が77%、「キーボード派」が23%となっている(15年10月23日現在)。
「手書き派」からは
「図が必要だったり言葉がまとまってない状態でのメモは手書きが勝る」
「意見を交わし合意するのが目的なのに、うつむかれてはちっとも進まない」
といった意見が、「キーボード派」からは
「手書きはめんどいし、あとでメモを共有する場合が多いので」
「5人くらいのディスカッションならリアルタイムに入力できるので完全にキーボード派です」
といった意見が投稿されている。
まだまだ「手書き」VS「PC・スマホ」の議論は盛り上がりそうだ。(MM)