賃上げの「ビッグウェーブ」 早くも砕けそうな予感?

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   2015年度内に賃上げを実施または実施予定の中小企業は9月末時点で59.9%にも上り、前年度実績約58%を上回った(日経新聞2015年10月19日公開)。日本商工会議所が全国2985社を対象に9月11日~17日に実施した中小企業の賃金動向の調査結果によるものだ。

   一見明るいニュースのようだが、うかうか喜んでもいられないと、景気の先行きを心配する人も少なくないようだ。

中国経済の先行き不安

賃上げの波は・・・
賃上げの波は・・・

   ツイッター上では、今回の調査結果を受け、

「弊社も賃上げのビッグウェーブに乗ってくれないかなぁ・・・」

というぼやきが見受けられた。やはり一社員にとっては、賃上げは切実である。

   しかし、日経の記事によれば、日商はこの「賃上げビッグウェーブ」(上記ツイッターから引用)も中国経済の雲行きから、今回で頭打ちになる可能性が高いと述べている。

   2015年3月末の同調査でも、15年度中に賃上げ実施予定と答えた企業は43.8%と前回調査と比べて10.3ポイントの上昇が見られたが、早晩、頭打ちになることを「予感」していた人もいるようだ。

   というのも、安倍首相が3月末に花見時に詠んだ「賃上げの花が舞い散る春の風」という自作俳句に対し、ネット掲示板では「不気味」と次のような反応が寄せられていたのだ。

「安倍首相曰く、『賃上げの花を咲かせても、無意味な、舞い散ってしまうほどの春の風が到来する』と警告していると理解できる。一見穏やかで、暖かいインフレ政策が本格的に始まり、加えて各種物価や料金の値上げ負担増が目白押しの春一番になっていくと」

   来(2016)年の桜の時期には、賃上げムードは「舞い散って」いるのか。中国経済による影響もあり、賃上げの花は、来春どころか、ボーナス戦線を控える年内に散ってしまう懸念すらありそうだ。(AI)

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