「所得格差」に寂しさも
ちょうどこれは日本人が、タイとか、マレーシアにいって、安い安いといっているのと同じような感覚だといえよう。そりゃ日本人からしてみたら、タイあたりはまだまだ安い。物によって値段は差があるが、概ね半額あたりのゾーンに位置するだろう。
そして、シリコンバレーからみると、日本がその半額ゾーンなのだ。
さすがにこれなら、日本への客は増える。半額なんだから。
と同時に、寂しい物を感じる。ここまで所得格差が開いてしまったのかと。アメリカと日本は、日本人の勝手な頭のなかでは「同等」と捉えていると思う。物価(チップ込)も、製品も、同等レベルだと思っているだろう。
しかし、現実は、日本はアメリカ(特にシリコンバレー)の半額なのである。
シリコンバレーのプログラマ新卒給与の年収相場は、いまや1800万円である。彼らが日本に来たら、さぞかし豪勢に遊べると思うと、みなさんもジェラシーが湧いてくるはずだ。(大石哲之)