なぜ「悪口を最も言うのは30代」なのか 40代以上になると無自覚になるから?

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   他人の悪口を言うと、妙にスッキリする・・・なんて経験のある人は、結構いるのではないか。会社員は、日々、ストレスとの戦いだ。飲み会など、気が緩みがちな場面では、「悪口」が、場の一体感を生むことすらある。

   そんな「悪口」、最も言っているのは「30代」との調査結果が公表され、ちょっとした話題になっている。なぜ30代は、「悪口」を言ってしまうのか?

30代「よく悪口を言う」平均より5%高く

あの人ってホントに・・・
あの人ってホントに・・・

   ニュースサイト「しらべぇ」が、20~60代の男女計1400人を対象にアンケートを実施したところ、「よく人の悪口(陰口)を言う」と答えた割合は、全体の18.3%だった。男性では「よく言う」が18.6%、女性では18%なので、「悪口を言いがちな人」に、性別はあまり関係ないようだ(「最も人の悪口を言う年代は30代であることが判明! 悪口的愚痴からSNS系悪口まで・・・」2015年10月6日)

   ところが、これを年代別にみると、「よく悪口(陰口)を言う」人は、30代が「23.8%」と、他の世代よりも高い。20代は19.3%、40代は19.4%、50代は18%、60代は11%だ。「30代は悪口を言いがち」とも受け取れる結果に、アンケートを行った「しらべぇ」は、「(会社や家庭など)あらゆる30代のストレスが垣間見える」とコメントした。

   ネットでこのニュースが取り上げられると、掲示板などでは、「悪口を言ってしまう30代」に、共感する声が相次いだ。ある人は、「中間管理職はストレス溜まるねん」と漏らし、またある人は、「上と下に挟まれて・・・初老も目の前に迫り来る。悪口くらい(しかストレス解消の場がない)」と、嘆いている。30代、いかにも大変そうだ。

「40代以上は、自分のことを棚に上げて居直る図々しさが・・・」

   ただ、アンケート結果が「自己申告」であることに、疑問を呈する人もいる。「30代まではまだ、子供の頃からの『しつけ』の効果が残ってて、悪口を反省して、でももう(悪口は)止まらんと諦めかけているだけ。40歳を過ぎると、悪口ではなく事実の指摘だ、だの、自分のことは棚に上げて居直る図々しさが出てくる」と、冷静に指摘する人もいた。実は、40代以上の方がむしろ、「悪口っぽいこと」を、堂々と言っている・・・のだろうか。

   ツイッターでも、「悪口を言うのは30代以上」との指摘が相次いでいる。「30~40代が、10~20代の悪口を影で愚痴ってるとこを見ると、『こいつら小さいなぁ、直接言えばいいのに』って思っちゃう」という人は、「言い方なんかいっぱいあるんだから、優しくでもなんでも言えんだろ!」と、怒り気味だ。

   若手女性社員らしきアカウントは、「職場の更衣室で、いつも新人の悪口とか言ってる人たち、見てて気分悪い。 『あの人やばくない?(笑)』とか、見た目のことを30代、40代超えた女性同僚たちが、ゲラゲラ爆笑しながらバカにしてるあの感じ。見てて情けなくなる」と、ダメ出ししていた。30代以上で、経験を積んだビジネスパーソンらにとっては、特に「悪口を言わない謙虚さ」が必要・・・?(KH)

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