先日、日本に帰国した際に、下町のゲームセンターに行ってきました。
最近、ゲームセンターは、老人の社交場になっていると聞いていたのですが、確かにお年寄りの方々が多く、そして、無料の血圧計サービスがありました!お客様のニーズを踏まえた素晴らしいサービス。ゲームで興奮したときに使うのでしょうか?
平日の昼間ってのもあるのですが、お客さんは、ドラクエとかドラゴンボールのカードゲームをやる子供と、コインゲームをやるお年寄り。二大顧客の一角向けのサービスをしっかり行う事は大切です。
カンボジアで流行っているゲーム
カンボジアのゲームセンターでは、魚を打つゲームが流行っています。
小さな釣り堀くらいの画面に様々な熱帯魚が泳いでおり、ユーザーは四方についているボタンから弾を発射し、魚を捕まえます。掴まえた魚の点数によってコインが手に入る、コインゲーム的な要素もあります。
近所のゲームセンターも昔はストリートファイターなどのゲームも置いてあったのですが、段々と電源が入れられなくなり、それに入れ替わるように魚ゲームが増えていき、今では魚ゲームしか動いていません。
イオンモールの中のゲームセンターにもダンスダンスレボリューションや太鼓の達人があるにもかかわらず、この魚ゲームが大人気で、少しずつ専有面積を増やしています。
「日本人が好むものを、外国人が好むとは限らない」は、食べ物だけに言えるわけではないようです。ちなみに、日本のゲームセンターにもこの魚ゲームはあったのですが、だれもやっていませんでした。
さて、ここで、日本のゲームセンターに戻ってみましょう。
お年寄りの方々がどんなゲームセンターを求めているか。
ゲームセンターは、カジノの様なギラギラした雰囲気と大きな音が特徴です。しかし、お年寄りの方々はそれを望んでいるのでしょうか?
会社のように整然として、静かなゲームセンター
私がちょっと観察したところ、ゲームセンターのお年寄りは結構身なりがいい方が多そうです。定年前はいいとこの会社でデスクワークとかしていたのかもしれません。
そういう方々が昼間にきてやるのですから、会社のように整然として、静かなゲームセンターなんてどうでしょう?
白い机にオフィスチェアー、液晶ディスプレイに映っているのは脳トレやクイズゲームなどの頭を使うもの。
良い成績を残すと、ランキングに載り、ゲームの中で褒めてくれたり、ゲームセンターのスタッフからリアルで賞品が贈られたり、なんてのもいいかもしれません。
お年寄りが現役時代に会社から与えられていた「やること」と「賞賛」、これを人工的に作り、与えるというサービスは、多方面で重要になってきます。
外国人の好みを聞くには外国人に聞くのがいいように、お年寄りの好みを聞くにはお年寄りの好みを聞く。特に、ある程度お金を持っているアッパーミドルのお年寄りにきてもらえるようなゲームセンターを作るために、一流企業を定年退職またはリストラされた社員を雇ってみるなんてのも面白いかもしれません。(森山たつを)