2016年卒業予定の大学生と大学院生を対象とした「マイナビ大学生就職内定率調査」によると、内定式を直前に控えた15年9月末時点の内々定率は79.9%で、前月末より10.8ポイント高くなった。就職情報のマイナビが10月7日、発表した。文理男女別では、文系男子が78.0%、文系女子76.0%、理系男子84.9%、理系女子は85.2%となり、理系が高い傾向が続いている。
平均内々定保有社数は1.8社と前月比0.3社減にとどまり、学生が徐々に内々定辞退を進めている一方で、依然として内々定を保有する学生のうち、39.5%が複数社からの内々定を保有しているという。
内々定保有学生の「現時点で入社意思の最も高い企業」を従業員の規模別でみると、「~49人」の4.3%と「100~299人」の16.7%がそれぞれ前月比1.1ポイント上昇しており、中堅・中小企業から内々定を受ける割合が増えていることがわかる。
また、内々定を保有する学生の今後の活動は、活動終了が83.1%(前月比14.7ポイント増)。このうち、「満足したので終了」との答えが77.9%、「不満だが終了」が5.2%だった。それに伴い、今後も活動を継続する学生の割合(未内々定者を含む)は前月比19.2ポイント減の32.8%となった。
ただし、内々定辞退者が出たことで、企業側の採用活動は継続することとなり、活動を継続する3割の学生をめぐり、しばらく接触を試みる活動が続くことになりそうだ。
なお、調査は「マイナビ2016」の会員へのWEBアンケートで、2015年9月25~30日に実施。 有効回答数は5709件だった。