学生をはじめとする若者を、カンボジア・プノンペンのカレー屋で就業体験させるという「サムライカレープロジェクト」。この研修プログラムを受けた若者の中には、2週間や1か月で圧倒的な成長を遂げる人がいます。どれだけ成長するのか、多くの人に伝えたいのですが、難しいのはその成長を明確に証明できる尺度がないことです。
英語力の伸びを示すのであれば、TOEICの点数が500点から700点になった、などというように数値化することで(断片的であるかもしれませんが)成長を証明することができます。しかし、サムライカレーで身につけられるような主体性やサバイバル力は、どうやっても数値化することができません。
失敗を恐れず行動
ただ、この研修プログラムも開始から1年10か月を過ぎ、100人近くの卒業生を生みだし、その卒業生たちが社会にでて結果を出し始めており、大きな成果を上げ始めています。
彼らが何を学び、どのように仕事に結びつけたかを知る事は、これから海外で働いてみたいと考える人にも参考になると思いますので、ここで簡単にご紹介させていただきます。
大学4年生の春休みにサムライカレープロジェクトに参加したOくんは、研修プログラム終了後すぐに、既に内定が決まっていた、大手人材会社に入社しました。
人材会社では、法人営業を担当し、初年度から営業成績全国1位!と、大活躍中。その輝かしい成果の理由を聞いたところ、1番にあげたのが、「失敗することを恐れずに行動している事」だということでした。
最初に、失敗を前提にとにかくやってみる。そして、失敗したら失敗の原因を分析して、ベストな方法に向けて調整していく習慣というか考え方が身に着いたのが大きいということです。