外回りで、日々動き回っているビジネスパーソンもいれば、1日中、座りっぱなし・・・という人もいるだろう。そんな人にとっては、ちょっと怖い研究結果かもしれない。ニュースサイト「CNN」記事「『座りっぱなし』で寿命が縮む?運動してもリスク残る」(2015年2月3日)によると、座っている時間が長い人の場合、「心血管系の疾患やがん、2型糖尿病」などの慢性疾患を発症して、「死に至る確率」が高まるという。カナダの研究チームが明らかにしたもので、特に危ないのは「1日あたり8~12時間以上」座っている人。2型糖尿病を発症するリスクが、90%も高くなるらしい。
調査結果を受けて、ネットでは「自分も、もしかして・・・」と、危機感を募らせる声が相次いでいる。
「現代人でオフィスワーカーは皆まずいのでは」
ツイッターを見ると、早速、「気をつけよう」とつぶやく人や、「うーん、こまったなぁ」「どうしろと(汗)」など、「長時間、座りっぱなし」とみられるビジネスパーソンらの嘆きが見つかった。「現代人でオフィスワーカーは皆まずいんじゃ・・・」と、心配する人もいれば、「これが本当なら、私はいつ寿命が来てもおかしくない(笑)」「見事に座りっぱなしですわ。もう寝るしかないな」など、半分、開き直っている人もいる。
コラムによれば、運動量を増やした場合、心血管系の疾患やがんなどで「死に至るリスク」は軽減されるが、座りっぱなしの生活の影響は、運動した場合のメリットを上回るほど悪影響という。ツイッターでは、「ありえない運動量を日々こなしてさえいれば、と安心しきっていた俺涙目」など、「こんなにがんばっているのに・・・!」と、やりきれない思いを抱いた人も、いるようだ。
「(そんなに歩き回っていたら)仕事にならんわ」
心疾患などのリスクを減らすには、デスクワークの場合、「立ったまま仕事をしたり、30分ごとに1~3分、立ち上がって歩き回ったりする」のがオススメというが、実際には「(そんなに歩き回っていたら)仕事にならんわ(^_^;)」とか、「分かっちゃいるけど、実行は難しいかも・・・」と、困惑気味につぶやく人も。
「どうしてもパソコンの前に座り続ける作業が多いので、対策は必要。立ったまま作業をすることも考えた方がいいのか?」という意見もあった。実は昨(2014)年、そんなニーズを叶えるデスクが、IKEAから発売される!? なんてニュースもあった。
「WIRED」記事の「スタンディングデスクをIKEAがお手ごろ価格で発売」(14年11月5日配信)によると、高さを自由に調節できる机は、高価なものだと、4000ドル(約48万円)と、手が届きにくい。ところがIKEAは、電動式で高さを変えられるデスクの「新モデル」を、480ドル(約5万7000円)で売り出すという。記事には、スタンディングデスクの商品紹介動画もついている。
「立ったまま仕事」で、効率は上がるのだろうか、それとも・・・。(KH)