中国の日系企業求人、8月は6%減 現地経済の先行き不透明感響く?

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   リクルートホールディングスの100%子会社で、中国で人材紹介事業を展開する現地法人 RGF HR Agent中国がまとめた「中国における日系企業の求人動向レポート」によると、2015年8月の求人数は前年同月比6%減の708件となった。2か月連続の減少で、これは2014年7、8月以来のこと。足もと(9月)をみても、求人数は前年同月比で伸び悩んでいるという。

   調査対象の7業種のうち、求人数の最も多い製造業は15%増加したものの、建築・不動産(52%減)、IT・通信(32%減)など4業種で減少。サービス業は5か月連続のマイナスだった。外食分野は新規進出に一服感が出ており、人員需要も減少傾向にある。

   現地の中下真・総経理によると、例年8月は日本の夏季休業期にあわせて中国に進出する日系企業の採用活動も停滞する時期だが、今回はこの傾向に加えて、中国経済の減速や先行き不透明感を不安視する日系企業の慎重な姿勢が採用活動に表れている可能性がある、としている。

   3か月以上連続で前年同月を割り込むとなれば、「反日デモ」による対中直接投資の減少や日系自動車メーカーの新車販売不振の影響が尾を引いた2013年9月以来となる。

   なお、求人数は同社が取り扱った件数ベース。

2か月連続の減少となった
2か月連続の減少となった
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