「理屈より感情」を目の当たりに ギリシャ問題から日本が学べること

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日本の将来を考える

   だから、人を動かすためには「感情」を上手く操る必要があります。

   まずは、耳障りのいいことを言ってとりあえず指示を得て、動かす。

   そして、動いてみてひどい目に遭わせてから「これはイヤ」という感情を植え付けて、「じゃ、これやろうよ」と提案する。

   悪く言えば、猿回しの猿の教え方と一緒だし、よく言えば、山本五十六の「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」です(ギリシャの件に関しては褒めるところで銀行の資本制限をしてますが)。

   会社で後輩を指導するときも、日本でニュースでデモの様子などを見ていても、「理屈じゃ理解できないんだろうな。実際に事が起こってみないと」と思うことがよくあります。

   今回、チプラス首相が計算ずくでやったのか、単なる天然なのかはわかりません。

   ただ、日本の将来を考えるに当たって、これからギリシャで起こることから学ぶことは大きいと考えているので、今回の件も含め、経緯を見守っていきたいと思います。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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